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【社員視点】ジョブ型雇用のメリット・デメリットを解説します【メンバーシップ雇用≒総合職との比較】

みなさん、「ジョブ型雇用」という言葉をご存じでしょうか。

最近はコロナ禍でリモートワークが主流となってきています。

アメリカやドイツの仕事はジョブ型雇用と呼ばれ、日本も近々ジョブ型雇用に移行していくのではないかと言われています。

筆者
筆者
ジョブ型雇用ってなんでしょう?

筆者は新卒で財閥系銀行に就職し、現在は中東の外資系企業で働いています。

この記事では下記のことを解説していきます。

  • ジョブ型雇用とは?メンバーシップ雇用の違い
  • なぜリモートワークが移行のきっかけとなるのか
  • ジョブ型雇用のメリット・デメリット
  • 社員視点ではジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用のどちらがいいか

ジョブ型雇用とは?

ごく単純に言うと

・仕事に人をあてがうこと
・職務内容が明確に記載されている(=ジョブディスクリプション)
・その職務内容に応じて人が採用されること(新卒一括採用はない)
・年収や評価は仕事の成果度合いで決まること(年功序列ではない)

最近ニュースである大手金融機関が「AI人材なら新卒1,000万円」と掲げていましたが、今まさに企業は「何でも屋」ではなく「専門人材」を求めています。

なので、仕事ができて成果を出せる人であれば、20代で高年収も期待できます。

メンバーシップ雇用との違い

一般に日本流の新卒一括採用・年功序列のことをメンバーシップ雇用といいます。

筆者
筆者
要は総合職ですね

このメンバーシップ雇用では、一般的に職務内容は明確ではない上、いろんな仕事を経験させられることが多いです。

ジョブ型との違いは、

・人に仕事をあてがうこと
・職務内容は配属先で異なる(別の畑への異動もある)
・専門人材ではなく「何でも屋」を育てる
・一定までは年功序列で職階も給料もあがる
(成果もあるが勤続年数や社内での立ち位置が重要)
・教育制度が整っている

筆者が務めていた銀行でも、大卒・大学院卒が一括採用され、1~3年目は営業店に配属されます。

とても印象深かったのは、東大院の工学部卒の同期がシステム部ではなく、筆者と同じ営業職だったことです(単に工学部卒だからというのは安直ですが)

また、新卒7~8年目の時期に最初の役職に一斉昇格するなど年功序列の企業でした。

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なぜリモートワークが移行のきっかけとなるのか

現在、コロナウィルスの影響で各社でリモートワークが行われています。

なぜメンバーシップ雇用からジョブ型雇用への移行がささやかれているのでしょうか。

それはリモートワークにより部下の仕事ぶりが見えづらく、

・人事評価が難しくなった
・仕事ぶりではなく「成果」で評価する

という流れになってきているからです。

コロナ前では、一生懸命机にへばりついて深夜まで残業していれば、

「あいつは頑張っている」

と上司から評価されました。

でも、今はパソコン向こうで「本当に仕事をしているか」がわかりません。

筆者
筆者
もしかしたら、ソファーで寝ているかも。。。

だから、アウトプット=成果で人事評価しようとするのが真っ当でしょう。

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ジョブ型雇用のメリット・デメリット

ここでは「会社視点」での導入のメリット・デメリットを解説します。

<メリット>
・専門性のある即戦力を手に入る(教育の必要がない)
・人材のミスマッチが起きにくい(配属後の離職懸念が減る)
・固定費の削減につながる(成果の出した人間に多く配分される)
 一方、窓際の高給取りはいなくなる(個社によって異なる)

<デメリット>
・社内での流動性低下(職務が異なる部署への異動が難しい) 

・有能社員であれば他社に引き抜かれる懸念ある
 (年収基準での争奪戦となる)

上記に関連して、

①「仕事違うけどこれもやっていて」という依頼がしにくい
②成果による評価のため、会社に対する忠誠心やチームワークが損なわれる

など、いろいろ日本企業には適用しにくい点が多々あります。

社員視点でジョブ型はいいのか?

これは個人の見解となりますので、ご注意ください。

一般的に、

・専門性あって仕事できる人→ ジョブ型雇用
・そこまで専門性のない人→ メンバーシップ雇用

がいいのではないでしょうか。

ただし、ジョブ型雇用の人も以下に注意する必要があります。

・目標設定の仕方
・達成度の明確性

目標設定の仕方

まず、大事なのは「自分で目標設定すること」です。

上から押し付けられた目標は往々にして達成不可能なケースが多いです。

また、上司と相談して目標を決める際にも、

「こんなの簡単すぎる」

などと言われてしまい、高い目標を設定されることもあると思います。

ジョブ型雇用で働きたいという人は

自分で目標設定でき、それがいかに妥当か論理的に説明できる人

でないと難しいです。

達成度の明確性

上記項目で述べた目標設定と同じで、

評価基準をあらかじめ明確にしておく必要があります。

特に数値目標で、

・売上の〇〇%アップ
・経費の〇〇百万円削減
・再エネ案件の開発→土地の確保○○件

といった具体的な達成要件を決めておきましょう。

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 最後に

いかがでしたでしょうか。

個人的に、評価されていればジョブ型雇用でもいいですが、

パフォーマンス次第では「来年は減給」となったりしたら、

メンバーシップ雇用の年功序列のほうが安定的でいいですよね。

でも、一方で自分より働いていない+仕事できない人が年功序列により高い給与をもらっていたら不満に思いますね。

やっぱり会社や社内での立ち位置次第といったところでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございます。

2021年4月18日更新

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