「ゼロ秒思考」という本が最近話題となっています。
この書籍はマッキンゼー出身の赤羽雄二氏が書かれたものです。
気になる方はアマゾンでチェックしてみてください。
この記事では、書籍のレビューではなく、筆者自身の実践をもとに以下のことを解説・紹介しています。
※筆者は元財閥系メガバンクの調査部におりました。
- ゼロ秒思考ってなに?
- ゼロ秒思考のメリット
- 仕事において
- プライベートにおいて
- ゼロ秒思考をどうやって実践するのか(注意すべきこと)
筆者の実践の仕方は、書籍で紹介されている仕方と異なります。
書籍には、
・1ページを1分以内、毎日10ページ書く
・A4横書きでタイトルを左端から書く
とありますが、筆者はこれに従っていません。
ゼロ秒思考とは?
簡潔に説明すると、
思ったことを瞬時にA4用紙にメモ書きすることで、
- 物事を本質的に考えられるようになり、素早く情報を整理して論理的で正しい判断を下せるようになる
- 感情の整理もすることができ、悶々とした悩みが解消される
ここから筆者の見解ですが、
ゼロ秒思考とは、「直感的に書くこと」を意味していると思います。
別の言い方だと、あれこれ熟考せずに思うがままに書くことです。
また、重要な点としては、単純に「書く」だけではなく紙面上で「言語化」することです。
直感的に言語化するとは?
心理学的に、人間には「意識」「無意識」の考えがあります。
よく氷山の水面より上が「意識的な部分」で、下が「無意識な部分」と例えれています。
そして、人間は「無意識」で考えていることが多いと言われています。
また、無意識は夢で出てくることがあります。
(つまり、意識せずにそのことを考えてしまっている)
無意識の例をお見せするために、筆者が昔ひどく金欠のときに、見た夢を紹介します。
【夢の内容】
①ドバイで豪遊している夢
②お金がないと嘆く中学生の同級生と会う夢
ここで興味深いの②です。
これは「自己投影」といって、自分の無意識を他人に投影しているのです。
この場合「お金がないと嘆く同級生」=筆者のことを意味しています。
とどのつまり、ゼロ秒思考では、
「直感的にメモすることで問題にバイアスをかけず、本質を捉えることができる」と筆者は解釈しています。
ゼロ秒思考のメリット
仕事とプライベートの両方で役に立ちます。
仕事において
課題・問題の本質を見抜き、正しい判断を行うことできます。
例えば「A社のB商品の売上を上げるにはどうしたらいいか」と言われたらどう考えますか?
以下は、ただの思いつきによる悪い解答例です
・マーケティング能力を上げること
・販売体制を拡充すること
まずは、「A社のB商品の売上を上げるにはどうしたらいいか」とタイトルをつけて、思ったことを殴り書きしましょう。
筆者は、まず以下のことを考えます。
・そもそも売上を上げることはいいことなのか?(原価・販管費を押さえて利益を上げるのではだめか)
・B商品の売上を上げることで会社で業績は上がるのか?A社におけるB商品の売上比率は大きいのか
・B商品を売ることが最善といえるか(実は単価の高いC商品を少量売るだけではだめか)
などなど。
紙に書いたほうが良い理由としては、
一見アホだと思う考えもアウトプットできることです。
先輩に「売上を上げることって良いことなんですか」なんて聞いたら、「当たり前だろ」と一蹴されてしまいますよね。
でも、実はその単純な問いが問題の根本を見抜くこともあります。
プライベートにおいて
人間関係などの悩みを書くことで、自分の感情が整理されます。
例えば、あなたにとって苦手な上司Aがいるとします。
筆者はこのようにA4紙面に書きなぐります。
・自分は上司Aのことが嫌いなのか→ どちらかというと嫌い
・なぜ嫌いなのか→ 私に対しての当たりが厳しい(説教が多い)
・なぜ当たりが厳しいのか→ 私が何か悪いことをしたか
・悪いことをした→ 今度謝ろう
・悪いことをしていない→ 私以外の人への当たりはどうか
・上司Aのプライベートはうまくいってそうか?
→ 確か子供が中学受験のころか、家で大変で疲れているか
→ その場合は、私に対する怒りや憎しみではないのではないか
こうすることで、上司Aに対する私の感情も変わってきます。
表面的に考えると、
私「あの上司Aはうざすぎ」
でも、少し冷静になって考えると
私「家ではお子さんが反抗期で大変なのかな」
と想像することができます。
こんなことは同僚にも相談できません(悪い噂になります)。
だから、自分用の紙に書けばいいのです(紙はあとで廃棄)。
ゼロ秒思考をどうやって実践するのか
ここまでも、これからも筆者流のやり方をご紹介します。
本流が気になる方はアマゾンでチェックしてみてください。
では、テーマを「ゼロ秒思考」としてゼロ秒思考してみました(笑)
ゼロ秒思考について思いついたことを瞬時に記述しました。
このメモの特徴は、以下のようなことです。
・まず誰が書いた本か?その人に信頼性あるか(最近マッキンゼーの本多いから)
・単純な疑問としてなぜ「ゼロ秒」というタイトルなのか?
・これで正しい判断が瞬時にできる→ 正しい判断ってなんだっけ?
・アマゾンのレビューはどうか→ 評価されているか?
筆者流は最初から整理してかかずに殴り書きをしてから矢印で追記したり関係性をつないでいます!
最初から項目をナンバリングしてパラグラフ化するのは難しいです。
なので、気づいた時点で矢印で追記する方式で実践しています
ゼロ秒思考を実践するときの注意点
以下注意点が二つあります。
書き散らした点はあとで項目ごとでまとめておくこと
例えばこのようにまとめることができます。
①この書籍の信頼性
・東大卒、マッキンゼーに14年にいた方
・アマゾンのレビュー高い
・他のマッキンゼーの書籍と近い気がする「イシューからはじめよ」
②ゼロ秒思考とは
・直感的に記載することで物事の本質を見抜く
・習慣化することで瞬時に正しい判断が下せる(売上増加、新規顧客獲得etc)
などと同じ項目にまとめておくと、より理解が深まります。
誰かに意見を求めてPDCAを行うこと
ゼロ秒思考したことで、もし「この本は読むべき」と結論を下した場合、
あなたより優秀な上司に結論を話してフィードバックをもらいましょう
もしかしたら、あなたの知らない情報や指摘をもらえるかもしれません。
・実はこの著者はマッキンゼーの関係者から聞くとあまりパッとしない人だった(全くわかりませんし、ただの例ですので真に受けないでください)
・「お前のゼロ秒思考は人の経歴に固執しすぎている」など。
そのような意見を踏まえて、改善して習慣的に実践することが大事です。
最後に
いかがでしたか?
ゼロ秒思考に限らず、紙媒体にメモすることは思考の整理になりますので、是非お勧めです。
著書にもありますが、紙だと付け足しや図表が簡単に作れるので使い勝手が良いです。
ぜひ、赤羽氏「ゼロ秒思考」を読んでみてはいかがですか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
2021年4月25日更新