「アーカイブ81」とは2022年1月にシーズン1が公開されたNetflixドラマです。
しかも、「死霊館」や「ストレンジャー・シングス」といったヒット作を手掛けたプロデューサーが制作指揮しており、かなり期待できます。
この記事では、今まで100本以上のホラーを見てきた筆者が、「アーカイブ81」の感想をゆる~く語っていきます。
このドラマは、下記のホラー映画の要素がちりばめられています。
・物語進行→「サスペリア」
・作中シーン→「ブレアウィッチプロジェクト」、「ストレンジャー・シングス」
この映画の評価(★5がMAX)
・ストーリーの緻密さ :★★★★☆
・主人公の魅力 :★★☆☆☆
・びっくりする怖さ :★☆☆☆☆
・ヒリヒリする怖さ :★★★★☆
・物語のテンポ :★☆☆☆☆
他の映画サイトにもあるように物語展開のテンポは遅いように感じますが、ストーリーが緻密でかつ独特の雰囲気があるので終始見ていてヒリヒリする怖さを感じます。
「アーカイブ81」のストーリー
フィルム修復のプロである「ダン・ターナー」が謎の企業LMG社の経営者から、ある火災事故のあったアパートに残されたビデオテープの修復を依頼される。
ビデオテープとは、学生であったメロディ・ペンドラスが自分を捨てた実母の捜索のため、最後に住んでいたとされるアパート「ヴィッサー」で撮られたものであった。
そのヴィッサーの住人は、後の火災事故で死んでしまうのであるが、どうやらオカルトめいた儀式を行っていた。
主人公のダンは、メロディーが撮ったビデオテープを見ていると、幼少期に住宅放火され亡くなったダンの父スティーブン・ターナーがこの事件に関わっていたと知る。
父の死の真相を知るためにビデオテープの修復と視聴を続けていくうちに、自分の世界とテープ世界が交わる不思議な現象が起きる。
ホラージャンルの中でも、いわゆる「オカルト」×「超常現象」といった感じです。また、超常現象の中では若干のサイコパス的な要素も含まれています。
オカルトホラーの代表作「サスペリア」にも似た雰囲気で、超常現象の雰囲気は「ストレンジャー・シングス」といった感じです。
「アーカイブ81」の主人公
ダン・ターナーは、幼少期に家を何者かに放火され、自分以外の家族を失った。当初ビデオテープの修復を淡々とこなしていたが、父のスティーブンがこの事件に関わっていることを知り、事件の真相を友人マークと一緒に調査に乗り出す。
超常現象によって1994年のメロディーと時代を超えて会話するうちにメロディーを助けたいという思いを抱く。
主人公の魅力はシーズン1ではあまり引き出せていない印象です。ホラー映画は他の映画と比べて登場人物が少なく場所移動も少ないので、主人公の人柄や思いが物語に厚みを持たせます。その点ではなぜメロディーにそこまでこだわるのか、またダンの過去をもう少しクローズアップしてもよかったかもしれません。
怖さの種類
筆者はホラーの分類を下記に分けています。
・悪魔系
・コメディホラー
・サイコホラー
・クリーチャー系
・グロテスク系
また、びっくりするシーン(Jumping scary)と不気味な雰囲気のヒリヒリした怖さ(何が起こるかわからない)といった怖さの種類があります。
「アーカイブ81」は悪魔系のジャンルで、ヒリヒリと肌をつく怖さが特徴的だと思います。ちなみに一番ヒリヒリしたホラーは「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハルス」でした。
悪魔系ホラーの特徴は、
①子供が標的になる、もしくは子供が目には見えない友達を作り始める
②物が宙に浮くなど不思議な現象が起きる。だけど大人信じない
③人に憑依して家族を傷つけ始める
④霊媒師を呼ぶ
⑤結局殺される、もしくはバットエンド
という展開が多いです。
また、悪魔は主に家に紐づいています。なので物語の背景として
①昔住んでいた人または祖先が悪魔と契約したことがある
②周りの人が子供目当てに絡んでくるケースが多い
悪魔崇拝に憑りつかれた人は悪魔を召喚して、人に乗り移らせて、自分の子供を産ませるという手口があります。これは召喚された悪魔自体に肉体がなないため、肉体を得る方法の一つだからです。
「エクソシスト」「死霊館」「アナベル」「ローズマリーの赤ちゃん」「アメリカンホラーストーリー」などなど
物語のテンポ
エピソード1~8までありますが、エピソード5くらいでやっと物語が動きます。しかし、作中でメロディーが録画したビデオテープはいわゆるファウンドフッテージというジャンルで、「ブレアウィッチプロジェクト」を彷彿とさせ、ホラーファンにとっては楽しめる内容になっています。
総合的にまとめると、下記のような映画に似ています。
・物語→「サスペリア」のようなオカルト
・作中での要素→「ブレアウィッチプロジェクト」のようなファウンドフッテージ
・超常現象シーン→「ストレンジャー・シングス」
最後に
いかがでしたでしょうか。
あまりネタバレをしないと思って書きましたが、ネタバレしていたらすみませんでした。
ホラーファンとしてこれからも見た映画を感想を書いていこうと思います。
2022年1月29日更新