この記事では以下のことを解説していきます。
- 植物肉とは
- どういう人が食べるのか
- 今注目されている背景
- 植物肉を販売・商品化している企業
植物肉とは
大豆、こんにゃくなどの植物原料や細胞培養技術によって人工的に作る肉
のことを指します。
さらには
大豆、小麦に含まれる植物性タンパク質を肉状に加工した食品
とされています。
植物性タンパク質とは
タンパク質には主に動物性食品に含まれる動物性タンパク質と植物性食品に含まれる植物性タンパク質に分かれます。
その中で植物性タンパク質には主に大豆に含まれる「大豆タンパク」と小麦に含まれる「小麦タンパク」に大別されます。
植物性タンパク質には動物性タンパク質と違って、油質をほとんど含んでいないため、低脂肪・低カロリーでタンパク質が摂取できます。
そもそもタンパク質とは?
- 人間の体の構成物質の一つ
- 水の次に人間の体に多く含まれる(14%~19%)
- 筋肉や皮膚、臓器などの大部分はタンパク質でできている
どういう人が食べるのか
- ビーガンやベジタリアンといった菜食主義者
- 動物愛護の観点から食べない人
- 環境保全の観点から食べない人
- 健康志向の観点から食べない人 etc…
ビーガンとベジタリアンの違いは?
最近、ベジタリアンだけでなく、ビーガンという言葉も知られるようになってきました。
厳密は定義はないようですが、両者の違いは食べれるものの範囲の違いです。
ベジタリアン: 肉は食べないが、魚・卵・牛乳などは食する
※魚も食べないケースはある
ビーガン:動物由来の食材や食品は一切食べない完全菜食主義者
魚のだし汁や鶏ガラの入ったものも食べない
環境保全の観点から食べない人とは?
健康志向や動物が可哀そうだから食べないのはわかりますが、環境保全とはどういうことなのでしょうか。
理由は、
畜産業が森林破壊、温室効果ガス排出などの環境破壊につながっているから
例えば、牛を育てて食用にするまでに輸送時のCO2排出、牛の呼吸やたい肥から発するガスによる温室効果ガスの排出は深刻な問題とされています。
ある研究では「牛肉1キロの生産過程で排出されるCO2は重さ16キロ相当」とも言われています。
今注目されている背景
上記で述べた環境保全の観点から菜食中心の食事に変える人が増えてきているためです。
しかし、体の構成に必要なタンパク質は摂取しなければなりません。
その背景から、今植物肉の製造販売に大きな注目が集まっています。
「ミートフリーマンデー」という活動がある
- ポールマッカートニー氏が提唱
- 週に1度だけ菜食を実践する
- 「週いちベジ」などと呼ばれている
植物肉を販売・商品化している企業
海外企業
- 米サベージ・リバー社 ⇒ 「ビヨンド・バーガー」「ビヨンド・ソーセージ」を販売
- 米インポッシブルフーズ ⇒ 「インポッシブル・バーガー」を販売
日本企業
- 日本ハム ⇒ 大豆などから作ったハムやソーセージなどを商品化
- 伊藤ハム ⇒ 大豆タンパクを使ったカツやソーセージなどを商品化
- 丸大食品 ⇒ 大豆由来のハンバーグや唐揚げなどを商品化
- 日本アクセス ⇒ 大豆を主原料としたハンバーグやソーセージなどを商品
最後に
いかがでしたか?
植物肉や人工肉なんて聞くとマズそうですが、お味のほうがどうなのでしょうか。
大手企業では社食などで一部試験運用されているみたいなので、機会がある方はぜひ食べてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。